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僕は代々木学。代々木は学び舎が多いからね。
僕も日々、いろいろな勉強をしている。だから学。

駅番号はE-26。
都営大江戸線の代々木駅は平成12年4月に生まれた。
大江戸線全線の開通は12月だけど、新宿から国立競技場間だけは、先に開業したんだ。
皆の先輩として、頼れる存在でありたいと思っている。


さ、まずは駅の階段を上がろう。

ん? この階段の絵?

代々木は明治神宮の杜を始めとして、自然が多いからね。
緑の杜や小鳥達が描かれているんだ。
地下3階から地下1階まで、3層の吹き抜け構造になっていて、壁面全体に、杜と鳥の姿が描かれている。
曲線で表現された優雅な柵も、木の葉のようにデザインされているんだ。
階段から眺めていると、まるで深い杜の中に迷い込んだ気分になる。

駅のパブリックアートは「杜と鳥たち」。
杜の自然の中で遊んでいる鳥の姿が描かれている。
木々の緑や、地面の茶色といった、自然にあるそのままの色を使って表現されているんだ。

駅自体も、自然光のような落ち着いた照明を使っていたり、壁や、いたるところに木々の姿が描かれているのが特徴なんだ。

駅の改札を出て、東側には、新宿方面に向かうオフィス街のビルが望める。
向こうに見えるのは新宿の副都心。大きなビルが立ち並んでいる。
新宿さんとは親戚でもあるんだよ。
だけど僕は、あんな不真面目な人間にはなりたくないけどね。

駅の西側には多くの学校が立ち並んでいる。
だから、ここにはたくさんの学生たちが集まるんだ。

南側には、東京オリンピックの選手村跡地に誕生した代々木公園がある。
園内の大部分が緑に覆われている森林公園だ。
隣にある明治神宮の杜と合わせると、東京でも有数の緑地帯なんだ。
代々木駅が自然をテーマにしているのは、この緑の杜のイメージが強いからなんだ。

「代々木」という地名の由来は、古くからある「江戸名所図会」などによると、「代々、この地にとても大きな樅の木があったから」とされている。
残念ながら、その名木は枯れてしまったんだけど、同じ場所に、新しい樅の木が植えられているんだよ。
あとで見に行ってみるかい。

賑やかな学生街の装いがありつつ、その一方では、伝統的で、静かな佇まいも見せる。
新宿や渋谷といった、大きな街の隣にありながら、小道に一歩足を踏み入れると、古い町屋が今もそのままで残っている。
不思議な街だと思わないかい。

……さて、今日はどこに行こうか。

君は、読書は好きかい? 少し歩けば、向こうに大きな書店があるんだ。
あっちには図書館もある。たくさんの学生たちが勉強しているよ。

え? 勉強は苦手?
君は一体、どの教科が苦手な訳? 日本史?
日本史が苦手とは、この国の根幹を分かっていないようだね、君は。

テストも近いんだろ。
しょうがないから、後で勉強を教えてあげるよ。
君だけになんだから、有り難く思ってくれよ。

向こうの図書館で、参考書を何冊か借りて行こう。
今日は天気がいいから、明治神宮の芝生の上で、座って勉強をしようか。

じゃ、行こうか。

 

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